埼玉大宮で刑事事件に強い弁護士をお探しの方、無料相談をご希望の方へ。このページでは、「詐欺事件の基礎知識」「振り込め詐欺の弁護」「投資詐欺の弁護」「詐欺事件を有利に進めるポイント」など、詐欺事件のよくある相談を読むことができます。
詐欺罪とは?詐欺事件の基礎知識
詐欺とは法律上どのように規定されているのでしょうか?
詐欺罪は、人に対して嘘や誤解を与えることを言って騙し、お金や物を渡させた場合に成立する犯罪と規定されています。
詐欺罪とは
詐欺罪とは、人を騙してお金や物を渡させたりすることを内容とする犯罪です。近年よく問題となるのは振り込め詐欺や投資詐欺、オークション詐欺などの類型です。
詐欺罪の構成要件
法律上の効果を発生させるための要件のことを構成要件といいます。この要件をすべて満たす場合、犯罪が成立することになります。詐欺罪の構成要件を簡単に整理すると①相手を騙し、②騙されたことで相手がお金や物を差し出し、③そのとき相手を騙すつもりだったこととなります。
詐欺事件の刑期
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役となっています。初犯で単純な詐欺事件であれば短期間の懲役となりますが、組織詐欺などの重大事件であれば長期間の懲役となる傾向があります。
詐欺罪の時効
詐欺罪は7年の経過により公訴時効が成立します。公訴時効が成立すると,それ以降は事件について罪に問われなくなります。
騙すつもりで人を騙してお金や物を渡させる行為等 |
具体例:振り込め詐欺、投資詐欺、オークション詐欺等 |
法定刑:10年以下の懲役 |
公訴時効:7年 |
詐欺事件で逮捕されたら?
詐欺罪で逮捕される場合の流れを教えてください?
振り込め詐欺や投資詐欺など組織的詐欺事件では余罪が多数あることが多く、その場合、延々と身柄を拘束され続けることになります。
詐欺で逮捕された場合の流れ
振り込め詐欺、投資詐欺といった事案では、余罪つまり問題とされている事件以外の事件が多数あることがしばしばあります。その場合、問題とされている事件で逮捕・勾留された後もそれ以外の事件について逮捕、勾留が繰り返されることとなり、結果的に1年近くにわたり身柄を拘束され続けることもあります。
詐欺で逮捕されたら懲役になる?
初犯で単純な詐欺であれば,逮捕されて有罪になっても執行猶予がつくことも多いです。しかし,振り込め詐欺や投資詐欺などでは被害者の数が多く被害額が大きいことが多いため,逮捕されて有罪になった場合、下っ端であっても実刑の懲役判決が下されることがあります。
詐欺での逮捕事例(ヤフオク ロト6 チケット パチンコ)
詐欺で逮捕される場合は様々です。いわゆるヤフオク等のオークションサイトで落札された通りの品物を送らないオークション詐欺や、「ライブのチケットを譲るから先にお金を振り込んで欲しい」、「ロト6の当選情報を○万円で教える」、「パチンコの攻略法を○万円で教える」といって誘惑して金銭をだまし取る詐欺等さまざまな詐欺があります。
詐欺事件は自首すべき?
詐欺事件では、自首したとしてもさほど有利に働くことはないでしょう。むしろ、余罪まで全部発覚することにより不利になる可能性があります。
余罪が多数ある場合、長期間にわたり逮捕・勾留が繰り返されることがある |
ほとんど起訴され,実刑になる場合も多い |
自首しても有利に働くことはほぼない |
振り込め詐欺事件の弁護活動
振り込め詐欺はどのように捜査が進んでいきますか?
余罪が多数あることがほとんどですから、長期間の逮捕・勾留がなされる可能性が高いといえます。
振り込め詐欺とは?
振り込め詐欺が社会問題となってからすでに長い年月が経っていますが、未だに多いのがこの類型です。電話などで緊急の要件があってすぐにお金が必要だと言って騙し,お金を指定した口座に振り込ませたり、直接手渡しで受け取ったりする手段が使われます。
振り込め詐欺で逮捕されたら?
振り込め詐欺で逮捕された場合、問題になっている事件以外の事件である余罪が多数あることが多いため、長期間にわたり逮捕・勾留され続ける可能性があります。
振り込め詐欺は懲役(実刑)になる?
振り込め詐欺で裁判にかけられた場合、振り込め詐欺は被害者が多数いたり被害金額が大きかったりすることが多いため,初犯でも懲役の実刑判決になることが多いです。
振り込め詐欺の元締め、受け子、出し子の責任は?
振り込め詐欺の元締めや、電話をかけて相手を騙すかけ子の役割をした場合には実刑判決が下される可能性が非常に高いです。末端の出し子(銀行口座からお金を引き出す役)、受け子(被害者からお金を受け取る役)でも実刑判決が下されることがあります。
末端の場合,弁護士が被害者と示談をして許してもらうことで,執行猶予がつくこともあります。
振り込め詐欺事件で警察から電話があったら?
振り込め詐欺は,出し子や受け子といった末端から逮捕されグループの構成員が順々に逮捕されるという場合が多いです。突然警察から電話があるときには,警察がある程度証拠を集めていることがほとんどで、そのまま逮捕されるということもよくあります。
振り込め詐欺事件で執行猶予になるには?
振り込め詐欺事件で,主要メンバーが執行猶予になるのは非常に難しいです。これに対し,出し子や受け子等の末端は、弁護士が被害者と示談をして許してもらうことで執行猶予になることもあります。
ただし,被害者が多数いる場合は全ての被害者と示談をして,被害金額のほとんどを弁償する必要があります。
振り込め詐欺事件を弁護士に相談するメリット
振り込め詐欺事件は初犯でも実刑判決が下されることがある重い犯罪ですが、被害者と示談して許してもらうことで執行猶予がつくことが期待できます。基本的に示談交渉は弁護士にしかできない役割ですから、弁護士に相談するメリットは大きいといえます。同時に、 早期の身柄解放に向けて働きかけをすることもできます。
元締め・掛け子 | 実刑判決の可能性が非常に高い |
---|---|
出し子・受け子 | 執行猶予がつくことがある |
投資詐欺事件の弁護活動
投資詐欺とはどのようなものですか?
電話や広告で「必ず元が取れる」等と言って投資話を持ち掛け、投資金をだまし取る手口の詐欺です。
投資詐欺とは?
投資詐欺とは、架空の投資話を持ち掛け、「絶対に損はしない」「しばらくすると○倍になって返ってくる」などと誘引して出資金名目で金銭を騙し取る類型の詐欺をいいます。
投資詐欺の種類(マンション 金 fx 風力発電)
投資話の内容は、マンションの購入話であったり、金の先物取引やFX、風力発電への投資などであったり様々な種類があります。
投資詐欺で逮捕されたら?
投資詐欺で逮捕された場合、問題となっている事件以外の余罪が多数あることが多いため,事件ごとに繰り返し逮捕・勾留されて長期間身体拘束される可能性が高いです。被害者が多数で被害金額も多額であることが多いため,裁判になった場合には実刑判決を受ける可能性が相当程度あるといえます。
投資詐欺で警察に呼び出されたら?
突然警察から電話があり呼び出された場合は,警察がある程度証拠を集めていることが多く,呼び出しに応じて事情を聴かれそのまま逮捕されるということもあります。
投資詐欺事件を弁護士に相談するメリット
投資詐欺も社会的に問題となっている犯罪類型であり,初犯でも実刑判決が下されることがあり重い罰が想定されます。しかし,投資詐欺の被害者と示談して許してもらうことで処分内容が一定程度軽くなることが期待できますし,執行猶予がつくこともあります。基本的に示談交渉は弁護士にしかできない役割であり、弁護士に相談するメリットは大きいといえます。同時に、早期の身柄解放に向けて働きかけをすることもできます。
示談交渉をして処分を軽くする |
早期身柄解放を目指す |
詐欺事件を有利に進めるポイント
詐欺事件で処分を有利にするためにはどうすればいいですか?
弁護士に依頼して、被害者と示談交渉するのが一番です。
詐欺事件で実刑を避けるには?
詐欺は計画的かつ余罪多数の場合が多く、実刑判決を受けることもあります。しかし,被害者と示談をして許してもらうことで執行猶予がつき実刑を避けることができる場合があります。
詐欺事件を罰金で済ますには?
詐欺罪には罰金刑が存在しませんから,詐欺事件を罰金で済ますことはできません。起訴され裁判にかけられた場合には、無罪でない限り懲役となります。なるべく早く被害者と示談をして,裁判にならない不起訴を目指すことで,より軽い不起訴処分で事件が終わる場合があります。
詐欺事件で執行猶予を得るには?
詐欺事件で執行猶予を得るには,被害者と示談して許してもらうことが一番です。被害者に許してもらえれば,詐欺事件で執行猶予判決を受けられる可能性は大きく上昇します。
詐欺罪の初犯はどうなる?
単純な詐欺事件は,初犯であれば執行猶予がつくことも多いです。しかし,組織的な詐欺であって被害者が多数いたり被害金額が高額だったりする詐欺事件では,初犯でもいきなり実刑判決を受ける場合もあります。詐欺事件は,初犯だからといって必ずしも軽い処分で済むということはないです。
詐欺事件で不起訴になるには?
単純な詐欺事件であれば,被害者と示談して許してもらえれば裁判にかけられず不起訴になることがあります。また,詐欺事件で疑われても証拠が不十分な場合には、嫌疑不十分で不起訴処になることがあります。
詐欺事件での示談の位置づけ
単純な詐欺事件の場合,示談をして被害者に許してもらえれば不起訴になることがあるため,示談を最優先にするべきです。単純な詐欺事件以外の事件でも,示談をして被害者に許してもらえれば,執行猶予がついたり懲役期間が短くなったりすることがあるため示談は有効です。
詐欺事件を弁護士に依頼するメリット
詐欺事件では,弁護士に依頼して示談が成立すれば不起訴になったり執行猶予がついたりしますから,弁護士に依頼するメリットは大きいです。また,詐欺事件は余罪が多数ある場合が多く、捜査や身体拘束が長引きます。弁護士に依頼すると 捜査への対応方法や今後の見通しについてのアドバイスを受けることができますから,弁護士に依頼するメリットは更に大きいでしょう。
証拠が十分にそろっていない場合 |
全ての被害者と示談を成立させた場合 |